知っていると役に立つ印刷Q&A

デジタル化が進み、個人の方でも印刷データが手軽に作れる時代になりました。しかし、その反面それまでにはなかったトラブルや疑問難問が増えたのも事実です。初心者から上級者まで、知っていればきっと役立つ印刷知識をお伝えしましょう。

Q:印刷会社選びのポイントは?

印刷会社ってあまりにもたくさんありすぎて、どこを選んでいいのかわからない。そんな人が大半だと思います。たいていは、過去に頼んだところとか、近所とか、ネットで上位に表示されたから・・・、といった理由で決めているのではないでしょうか?
そして、よほどのトラブルがない限りは特に不満というほどではないけれど、本当に満足もされていないのが現状だと思います。
たしかに、ほとんどの印刷会社は言ってみればファミレスみたいなもので、中華も洋食も和食もそこそこの味が楽しめます。もちろん、印刷会社の営業なのに印刷の知識がなかったり、何でもお客さんの言いなりだったり、トラブル時にすぐに対応してくれない会社では信頼できるパートナーとして不適切です。では、どんな会社なら信頼がおけるのでしょう?
ファミレスの例えで言うと、本格中華が楽しみたい人はファミレスでは物足りないですよね。それと同様、仕上がりにこだわりたい人にはその分野を得意としている印刷会社で絞り込んで探すのがベストです。しかし、そこまでこだわらないのであれば、二度三度とつきあってみて、感じがいい営業マンがいたり、例えば誤植などをチェックして指摘してくれる制作マンがいたり、売上よりお客目線でお得な提案をしてくれたりと、かゆいところに手が届くような会社ならパートナーとしてベストだと思います。

Q:見積もりを取るときのコツは?

もし、完全に版型やページ数、部数などが決まってしまっている場合は、数社から相見積もりを取り、予算内で検討するのがベストだと思います。しかし、まだ融通が効く場合には信頼のおける営業マンにいろいろと相談するのがオススメです。
印刷見積もりは実は、印刷機械によって、また仕上がりサイズや製本方法や色数などによって価格が変動します。また、紙代も、必要枚数によっては非常に効率が悪くコスト高になる場合があります。
ちょっとサイズを変えるだけで、ページ数を変えるだけで、部数を変えるだけで、色数を変えるだけで、紙質をかえるだけで価格を抑えることができるかもしれません。ですので、信頼の置ける営業マンに相談して、一番効率良く印刷するための調整をしてみてください。

Q:印刷会社のお得な利用法は?

印刷会社でも、0から制作を手がけている会社があります。企画・編集・撮影・デザインといった制作全般〜印刷〜製本までを一括で頼める印刷会社なら、制作やデザインなどにかかるコストを圧縮することができてお得です。
通常は制作全般は制作会社やデザイン会社に頼み、印刷は印刷会社、製本は製本会社というふうにそれぞれに発注をしていると思います。当然ですが、別々の会社に発注すれば、それぞれにコストと手間がかかります。このコストと手間を省き、効率よくそして満足できるレベルの印刷物を一貫制作できる会社を見つけられれば、大変助かるはずです。
ただ、「制作全般から引き受けます!」と謳っている会社は数多く存在しますが、そのレベルは千差万別。デザイン制作会社レベルの仕上がりを期待するのなら、相手のレベルを見極めなくてはなりません。
まずは、デザイナーだけでなく企画・編集ができるスタッフがいるかどうか?そして、その人たちが0から手がけた仕事がどんなものかをホームページなどでチェックしてみることが大切です。あとは、打ち合せ時から様々なアイディアを出してくれるところなら、デザイン制作会社に引けを取らないレベルが期待できる上に、印刷〜製本までお願いできるので手間もコストもダウンできてとってもお得です。

Q:Illustratorでpdfの余白を無くしたいのですが?

A:印刷設定もしくは、別名保存からIllustrator pdfを保存した場合通常はドキュメントサイズで書き出されます。

ご質問のように余白を省きオブジェクトの部分のみのpdfを作りたい場合には、まずIllustratorで作ったファイルをepsで保存します。そして、epsファイルを「Adobe Distiller」で開き、所定の場所に保存すれば簡単に余白の無いpdfを作ることが出来ます。試してみてください。

Q:CTP方式とオンデマンド方式とはなんですか?

A:CTPComputer To Plate)方式とは、コンピュータで作成されたデータを“セッター”という装置を使って、直接印刷用の刷版(実際の印刷に使う版。色数に応じた枚数の版が必要)を作成し印刷を行なう方式のことです。従来の工程にくらべ製版フィルムを作らずにダイレクトに焼き付けるため、精度の向上とまた環境負荷低減というメリットがあります。さらに、時間短縮とコストダウンもはかれます。

オンデマンド方式とは、“必要なときに必要なだけ印刷する”という意味で、一般的にオンデマンド印刷機を使って印刷することをいいます。オンデマンド印刷機は、オフセット印刷のようなフィルムや刷版を用いずに印刷するプリンタのような機械です。小部数で短納期に向いていますが、印刷品質や紙が選べない、大判印刷ができないなどのデメリットもあります。

Q:Wordで作成したものでも印刷できますか?

A:原則的にMicrosoft Officeデータ(WordExcelPowerpointPublisher)から、そのまま印刷することはできません。多くの場合には画面キャプチャもしくはプリントアウトしたものをいっしょに頂戴し、弊社で変換作業を行ない、対応させていただいています。

Q:最近はwordデータをpdfデータに書き出し、印刷入稿も増えたと聞きますが、問題はないのでしょうか?

A:やはり専門ソフトに比べるとトラブルの確率が高いので、pdf書き出しには注意が必要です。たとえば、無料フォントやワードアートは埋込みに問題が多いため使用しない、文字のボールド指定はせず始めから太い文字を使う、プリンタドライバの影響による体裁崩れを防止するための書き出しオプション指示をするなど。また、wordで作成したデータはRGBといってモニタ表示用の色で作成されていますが、印刷ではCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)というインクの掛けあわせで色を再現します。色味の違いは思いのほか大きいということを承知しておいていただきたいと思います。

Q:紙の大きさってどんなものがあるんでしょうか?

A:紙のサイズはJIS規格により定められています。A判、B判、四六判、菊判、ハトロン判などがあります。身近なところでは、A判かB判が使われることが多いです。大学ノート(B5)、コピー用紙(A4)など。